冬を暖かく過ごして健康を維持 1.ヒートショックから身を守る 部屋ごとの温度差が小さい高断熱高気密住宅は、快適なだけでなく体にも負担をかけません。冬場、室温が高いリビングから寒いトイレに行った時などに、急激な温度変化で心臓発作や脳卒中を引き起こす「ヒートショック」は有名ですが、高断熱住宅ならその心配はありません。 また最近では、断熱性能が高い家に移り住んだ人ほど健康改善が見られるという調査結果が日本やニュージーランドなど国内外で発表されており、省エネはもちろんのこと、健康面も考えて高断熱高気密住宅の義務化がイギリスや日本などの各国で進んでいます。近畿大学・岩前教授の調査では、高断熱住宅への住み替えで「風邪を引きにくくなった」「手足の冷えがなくなった」「肩こりや腰痛が軽くなった」などの声は多く聞かれ、断熱と健康には明確な相関性があると考えられています。 | ![]() |
ウィルスやアレルゲンの少ない室内環境へ 2.適度な湿度を保って病気の リスクを軽減 高断熱高気密住宅では、通常の住宅よりも気密性が高く温度変化が少ないので、室内の湿度をある程度のレベルに保ちやすくなります。湿度は人の健康にはとても重要な要素です。室内での適正な湿度は40%以上と言われ、乾燥が進んで湿度20~35%程度になると、風邪やインフルエンザなどウィルスが空気中でしばらく生きながらえてしまいます。 逆に湿度が高すぎる住まいは、結露が発生し、カビやダニが繁殖して、その胞子や死がい、糞が室内に放出されることに。カビやダニは、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー症状を引き起こす原因にもなります。湿度を適切に保つことが、家の中のきれいな空気を確保し、家族の健康を守ることにつながるのです。 | ![]() |