確かな材を使う
目先の事だけを考え「安いから使う」、「簡単だから使う」というのは避けなくてはなりません。暮らして何年、何十年になっても「心地よさ」、「居心地の良さ」を感じられる、意味のある“材”を使いたいと考えています。
私たちの住むこの地域はもともと山々に囲まれています。 私たちの暮らしを近くで見守ってくれていた近くの山の木を使うことが、自然の摂理に逆らわない家づくりだと考えています。近くの山の木材は、その育った気候風土で使うと木材は長持ちします。そして、山は木を伐り、植え、育てるというよい循環が生まれ山々を瑞々しく保ちます。これらは、結果的に、この地域に住むお客様にとっての利益になります。
ハウスクリエイトでは「岐阜 東濃」、「三重 熊野」、「静岡 天竜」を中心に地元の桧材、杉材を使用しています。この地域の桧や杉は、目が詰んで堅い材という特徴をもっており、住宅の構造材としては、日本でも屈指の産地でもあります。
吉野桧について
吉野桧は奈良県吉野郡全域、中でも吉野川、北上川、戸津川流域で産出されます。その産出域は広く、面積は56,000ヘクタール程もあります。苗を植えてから伐採するまで何十年もかかるため、その世話は何世代にも渡って行われることになり、その間大切に育てられています。年輪の幅が細かく均一で、早くから枝打ちを行い、節を包み込ませるように入念に手入れをし、50年ほどで伐採を行うことで、芯を中心に通直で節の少ない木目を得ることができます。
その用途は多様で、床材、壁材、造作材、柱材、板材、家具材など幅広く用いられています。 天然木の香りはそれだけでも清々しく、リラックス効果が認められていますが、中でも桧の成分はアロマオイルとして利用されたり、樹脂液を浴槽に垂らし入浴することでもその効果を得ることが出来ます。
その高級感あふれる美しい色目と光沢は昔から現在に至るまで多くの人を魅了してきました。この元来の美しさは年月とともに独特の深い艶が加わりさらに味わい深いものに進化していきます。木目が細かく高い耐久性を誇ります。よく手入れされて育っているため曲がりや節が少ないという特徴もあります。針葉樹ならでは強靭さと柔らかさを兼ね備えており、素足が直接ふれる床材としても最適です。